アリエラ・グレイザー
〈サラ・ブラム役〉
2019年、14歳の時にアニャ・テイラー=ジョイとロザムンド・パイク共演の『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』でデビュー。映画出演2作目にして、大ヒット作『ワンダー』の続編『ホワイトバード はじまりのワンダー』の主演に抜擢される。今最も注目される若手俳優の一人。
2018年、世界中の人々が10歳の少年から、「人に親切にする。そんなシンプルなことで、人々の心を変えることができる」というメッセージを、熱い感動と共に受け取った。少年の名はオギー、全世界1500万部突破のベストセラー小説シリーズ「ワンダー」を映画化し、興行収入320億円超えのスーパーヒットを記録した『ワンダー 君は太陽』の主人公だ。普通ではない見た目で生まれてきたオギーが、初めて通い始めた学校でいじめや裏切りに出会うが、幾度もくじけそうになりながらも、家族に支えられて困難に立ち向かっていく。「正しいことよりも親切なことを選ぶ」という台詞が、多くの人々の心に深くしみわたり、今も新たなファンを獲得し続けている。
その後、小説「ワンダー」の作者R・J・パラシオが、「ワンダー」のアナザーストーリー「ホワイトバード」を書き上げた。主人公の一人はジュリアン、「ワンダー」でオギーをいじめた少年だ。もう一人の主人公は、ジュリアンのおばあちゃん。彼女が孫の行く先を心配して、希望に満ちた未来へと導くために、自ら封印していた“衝撃の過去”を告白するという物語だ。いじめた側の救済まで描かなければ、「ワンダー」の真の世界観は完結しないという作者の決意に胸を打たれた『ワンダー 君は太陽』のプロデューサーたちが再集結、「ホワイトバード」の映画化も実現させた。
前作のいじめっ子ジュリアンの祖母サラ役に、『クィーン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞した名優ヘレン・ミレン。少女時代のサラにアリエラ・グレイザー、サラを救うジュリアンにオーランド・シュワート。また、「X-ファイル」シリーズのスカリー役でエミー賞をはじめ数々の賞に輝いたジリアン・アンダーソンが、ジュリアンの母親役を演じた。
監督は『ネバーランド』『プーと大人になった僕』などのファンタジー・ヒューマンドラマと、『007/慰めの報酬』『ワールド・ウォー Z』など超大作エンターテインメントの両極のジャンルで、突出した才能を発揮してきたマーク・フォースター。
画家として成功し人生を謳歌する女性に、誰にも話せなかった秘密があった。それは、人の命を救うことさえできる“命をかけた親切”の物語。その秘密の全貌を見届けた時、私たちは自分自身の心の中の光に気づく──今この時代だからこそ必要な力を手渡してくれる、衝撃と感動のヒューマンドラマ。
いじめによって学校を退学処分になったジュリアンは、自分の居場所を見失っていた。そんな中、ジュリアンの祖母のサラがパリから訪ねて来る。あの経験で学んだことは、「人に意地悪も優しくもしない。ただ普通に接することだ」と孫の口から聞いたサラは、「あなたのために話すべきね」と自らの少女時代を明かす。 時は1942年、ナチス占領下のフランスで、ユダヤ人であるサラと彼女の両親に危険が近づいていた。サラの学校にナチスが押し寄せ、ユダヤ人生徒を連行するが、サラは同じクラスのジュリアンに助けられ、彼の家の納屋に匿われることになる。クラスでいじめられていたジュリアンに何の関心も払わず、名前すら知らなかったサラを、ジュリアンと彼の両親は命がけで守ってくれる。日に日に二人の絆が深まる中、終戦が近いというニュースが流れるのだが──。
監督
ドイツで生まれ、スイスで育つ。米ニューヨーク大学映画学科を卒業後、ロサンゼルスを拠点に、1995年の『Loungers(原題)』で監督デビュー。ハル・ベリーを黒人女優初のオスカーに導いた『チョコレート』(01)で国際的に知られるようになり、続いてジョニー・デップとケイト・ウィンスレットが共演したヒューマンドラマ『ネバーランド』(04)を監督。ファンタジーコメディ『主人公は僕だった』(06)や、ベストセラー小説を映画化した『君のためなら千回でも』(07)を経て、シリーズ第22弾『007 慰めの報酬』(08)を監督した。その後も、実話をもとにした社会派ドラマ『マシンガン・プリーチャー』(11)、ブラッド・ピット主演のゾンビ映画『ワールド・ウォー Z』(12)、ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」を実写映画化した『プーと大人になった僕』(18)など、スタジオや独立系を問わず、業界屈指の才能を多数起用した、さまざまな規模やジャンルの作品でメガホンをとる。 フォースター監督はアーティスト主導のトランスメディアコンテンツ会社2Dux2の共同設立者兼共同CEOであり、『ワールド・ウォーZ』(12)、「ハンド・オブ・ゴッド」(14~17)、『かごの中の瞳』(16)、『プーと大人になった僕』(18)などの作品がある。
定価:1,760円(税込)
いじめをして学校をやめることになり、新しい学校に通いだしたジュリアンは、学校の宿題でおばあちゃんの子どものころの話を作文に書こうと思い立つ。おばあちゃんが語ってくれた少女時代の戦争の記憶は、ジュリアンの想像をはるかに超えたものだった――それは、身を切られるように辛く、そしてなお、人の温もりを感じる物語だったのだ。
定価:1,650円(税込)
10/25発売 定価:1,510円(税込)
オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。
定価:1,650円(税込)
いじめっ子のジュリアン、オーガストの幼なじみのクリストファー、優等生のシャーロットの3人の視点から語られる「もうひとつのワンダー・ストーリー」。オギーとの出会いによってそれぞれがどのように影響を受けて変化していったかを描いている。
定価:1,980円(税込)
「正しいことをするか、親切なことをするか、どちらかを選ぶときには、親切を選べ」をはじめとして、1日ひとつ、365個の格言を掲載。ブラウン先生と生徒のやりとり、後日談も載っている。
※4冊共有/R・J・パラシオ 作 中井はるの 訳 ほるぷ出版